2019年5月19日(日)山口由美子氏を講師にお迎えし、「少年事件の被害者になって、考えたこと」-西鉄バスジャック事件から-と題し、「犯罪被害者支援 公開講座」を山口グランドホテルにて開催いたしました。

本公開講座を被害者支援員養成講座の第1回目と位置づけ、計10回の養成講座を開催することとしています。

講師は、2000年5月当時17歳の少年が起こした西鉄バスジャック事件で重傷を負い、知人が死亡。少年が不登校だったことや、自身の娘さんも不登校だったことにも触れ、自分は色々な人との出会いで助けられた。彼の周辺には共感してくれる人がいなかったのだろうと話され、「加害者、被害者ともに気持ちを共感してくれる人の存在が大切」と訴えられました。

参加者は、山口氏の講演に聞き入っておられ、山口氏の訴えは、聴講された方々の心に響き、多くの感銘を与えられました。

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● 講演後のご感想

  • 内面的な感情の動きを聴かせてもらってとてもありがたく感じました。支援員について興味がわきました。(50代男性)
  • 顔に残る傷、心の傷、18年経っても消えない消せない事実を目の当たりにして被害者も加害者も明日は我が身の世の中。我が家も18年前に次男が不登校になり、抜け道のない真っ暗なトンネルの中の生活のようでした。何かと事件を起こす不登校とレッテルをはられているようで、今日参加して自分なりに区切りをつけられました。(50代女性)
  • 被害者であっても司法や行政、加害者への恨みを抱き続ける人、加害者を許そうと努める人がおられることを実感しました。被害者支援の難しさも実感しました。(60代男性)
  • 被害者ご本人が加害者の孤独感等の立ち位置を慮り、加害者にならないような活動を被害後にされていることに感銘をうけた。(50代男性)
  • 犯罪被害者にいつなるかわからない。加害者を許す、自分の考えが少し変わったように思います。(70代男性)
  • 加害者と被害者が同じ社会で生きるということ、少年加害者がなぜ事件を起こすことになったのか、要因、社会に原因があるという点を考えさせられた。 (40代女性)

● 講演風景