令和4年度 公開講座

令和4年5月15日(日)北口忠氏を講師にお迎えして「犯罪被害者等の置かれた立場」と題し、「犯罪被害者支援 公開講座」をKDDI維新ホール(オンライン配信あり)にて開催いたしました。

本公開講座を被害者支援員養成講座の第1回目と位置づけ、計10回の養成講座を開催することとしています。

講師は、2004年10月5日、当時高校2年生だった長女を失う事件に遭われ、その後13年半経った2018年4月に犯人が山口県内で逮捕され、その裁判に被害者の家族として参加。

警察等の支援者への感謝の想い、二次的被害に対する考え、また裁判で感じたことを話されたうえで、参加者に対し人の命の大切さと家族の命を守る事の大事さを強調されました。

参加者は北口氏の講演に聞き入っておられ、北口氏の訴えは、聴講された方々の心に響き、多くの感銘を与えられました。

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聴講された方のご感想

  • 自分の家族が命を奪われるという、非現実的な話が現実となり、否応なしに巻き込まれていく家族の悩みや葛藤の過程は、聴いているだけで辛いものでお話される側のご負担もいかほどかと思います。一つの犯罪が多くの人の生活を変えてしまうということを痛感しました。
  • 未解決事件、被害者支援についての配慮などはある程度勉強していましたが、「遺族でなく家族と言ってほしい」「マスコミでも事件の風化防止にありがたかった」などその人だからこそ感じる違和感や感情を少しでも聞く事が出来て良かった。
  • 事件に遭われた講師のお話を直接お聞きすることができ、父親としての気持ち、感情がよくわかりました。残された家族も、過剰なマスコミ、世間の人の何気ない言葉に辛い思いもされたことでしょう。宙の会に入会されての活動、講演活動など、前向きに取り組まれていることに尊敬致します。北口さんの「娘を守ることができなかった」というお言葉に深い意味を感じました。
  • 被害に遭われた方が本当に望む支援の在り方を聴くことができて、大変参考になりました。