演題 「遺族となって22年」 【犯罪被害者ご遺族】

令和7年5月11日(日)山口市KDDI維新ホールにおいて「公開講座」を開催いたしました。

米村さんは、娘がメールを通じて知り合った男に殺害された経緯を説明され、「自分がパソコンを買い与えたことが事件につながった」と自分を責めるようになったと語られました。さらに、「家族にうれしい出来事があっても、心から笑うことができない」と述べられ、母親が亡き娘に宛てた手紙を朗読し、遺族の苦しみが今も続いていることを訴えられました。

そして、「1日1日を大切に、どんなことがあっても命を大切にしてほしい、私たちのような遺族には絶対ならないでほしい」と語られ、聴講者に遺族としての苦しみや、命の尊さを改めて考える機会となりました。

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聴講された方の感想

  • 一度ずれてしまったことは、元に戻らない。被害者の方がご自分を責め、笑顔を失った生活をされていることを知り心苦しくなりました。涙を流されながらの講演、本当にありがとうございました。 (50代 自営業)
  • 犯罪被害に遭われた方の話を聴き、痛ましい想いをされたのだと改めて感じました。相手に対する怒りより、自分に対する自責の念の方が強い事に日々の苦しみを抱えているのだと思いました。お話をお聴きし、今後に活かして行きたいです。 (40代 公務員)
  • 改めて一日、いちにちが当たり前ではない、奇跡なんだということを痛感できる講演でした。経験していない自分には理解できない部分があるということから、私たちはスタートしていかなければならないと感じました。 (30代 福祉系)
  • 人が壊れる、つながりが断たれる。社会はここに向き合うことから始めなければいけない。刻まれたことを活かしたい。 (70代 その他)