令和8年度 犯罪被害者支援 公開講座を実施しました
演題 「ある日突然被害者 遺族になること」 【犯罪被害者ご遺族】
令和8年5月10日(日)山口市KDDI維新ホールにおいて「公開講座」を開催いたしました。
三重県で13年前、当時18歳の少年に中学3 年生の娘の命を奪われた寺輪悟氏が「ある日突然被害者遺族になること」と題して講演され、事件後の精神面・経済面・健康面で遺族が甚大な被害の連鎖に直面したことを吐露されました。
判決が出た際、亡くなった博美さんの無念や遺族の恨みを晴らすのではなく、生きている被告の刑を決めるための裁判なのだと感じ、憤りをおぼえたと語られています。
裁判や報道による二次的被害にも苦しめられた一方、犯罪被害者支援センターのサポートに救われたことも回顧されました。
対応の早さと献身的な支援がなければ精神的に追い詰められていたとした上で、「誰でも突然被害者になり得る。同じようなことが皆さんの身近で起こったら、と考えてみてほしい」と語りかけました。
最後に、「支援の受け皿は多いほどよく、必要な人が使えるようにしておけばいい。今生きている人だけでなく未来のためにも受け皿をより良くしていく必要があり、私たちが受けた地獄を繰り返させないためにも、手厚い条例にするよう全国で訴えていきたい」と、犯罪被害者支援条例をさらに充実させる必要性を強調し、講演を締めくくられました。
聴講された方の感想
- 思い出すのも辛い話を山口まで来てして頂いた事、感謝したいと思います。条例については無知だったので、『受け皿は多い方がいい』この言葉をきっかけに勉強してみたいと思いました。貴重なお話ありがとうございました。
- 今後の業務においても大変参考となる機会でした。多くの犯罪被害者のためにも、引き続き開催し、現状を社会周知して頂ければと思います。
- 今以上に犯罪被害者、遺族の方には手厚く、持続的な社会のサポートが必要であり、その制度化が必要と強く感じました。
- 被害者支援に関して、歯に衣着せぬ率直なご意見で刺さるものがありました。
もっと良い条例を作りたい!の言葉に続いて、改正を求めるのはいつも遺族から…確かにそうだと思います。さらに、孤立しないことが大切だという話を聞き、条例制定に取り組む中で事務担当の自治体職員から「条例があれば我々も関係機関や部内に各部署に頼ることができます。被害者支援を充実させるために、条例は被害者の方だけでなく、我々にも必要なんです」と言われたのを思い出しました。事務内容だけでなく気持ちも引き継ぐためにどうすべきか、常に考えて仕事をしていこうと思います。



