5月20日(日)磯谷富美子氏を講師にお迎えし「闇サイト殺人事件の被害者遺族となって」と題し、「犯罪被害者支援 公開講座」を山口グランドホテルで開催致しました。

本公開講座を被害者支援員養成講座の第1回目と位置づけ、計10回の養成講座を開催することとしています。(養成講座について詳しくはこちらをご覧ください

公開講座では、開演前よりたくさんの聴講を希望される方が会場に来られ、200名の方にご参加いただきました。

磯谷さんは2007年8月、名古屋市でインターネットの闇サイトを通じて集まった男たちに、娘の利恵さん(当時31歳)を拉致、殺害された犯罪被害者ご遺族です。講演で、「娘は真面目に生きてきただけなのに、強制的に人生を閉じられた。かたや罪を犯した者は、3食を税金で食べさせてもらい、手厚い弁護を受けている」と指摘され、「被害者とその家族の人権や処遇を、被疑者や被告人同様に憲法に明記してほしい」と訴えられました。

参加者は磯谷さんの講演に涙を流しながら聞き入っておられ、磯谷さんが受けられたやりきれなさ、くやしさ、苦しみは聴講された方々の心に響き、多くの感銘を与えられました。

参加者の感想より

  • 加害者が優遇されているのに対し、被害者には色々制限があり、司法の在り方が加害者寄り
    だということがわかりました。事件を忘れられることが一番怖いとおっしゃっておられたの
    が印象深かったです。自分に何ができるだろうか、考えてみようと思います。
  • 被害者及び、被害者遺族の必要とするサポートが実体験をもとに伝えてもらえたので今後の
    活動に役立てていこうと思います。なぜ明日がくると信じられるのかという言葉は非常に重
    みがありました。
  • 新聞やテレビなどマスコミを通じて事件の内容を知るよりも、被害者やその家族、遺族の方
    から話を聴き、事件の真相は何か、事件後に何が起きたのか、私たちは何をしなければいけ
    ないのかを知ることができる。これからも講演会に出席し、一人でも多くの方々から話を聴
    いていきたい。